三色皿とチョイ弓スカの 一騎当千を目指す日記
              MMO・アクションRPG ファンタジーアース ゼロ(FEZ)Atziluth鯖 ゲブランド帝国所属    オンモラキとアラマキの精進日記
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アイジスの日記 30日分のまとめ


数冊並んでいる日記帳の中に
緑色の日記帳が一冊

その分厚い日記帳に記されているのは
アイジスという青年の、たった30日だけの記録…


6月1日 快晴

今日から日記をつけることにした

最近物忘れが激しくて、よく隊長に叱られる と、ノーセスに相談したら日記を薦められた
正直乗り気じゃなかったけど、日記帳を見に行ってみたら、とても僕好みの物があったので、つい買ってしまった

緑色はいい、和む

買ったからには使い切るまで書きたいものだ

しかし、毎日書けるものだろうか
性格的に難しい気がするけど、初日からこんな弱気じゃダメだな

ノーセスが、たまに見せろとか言ってたが、人の日記を読みたがるなんてアイツは変態だと思う
やばい、これ見せれないな

そういえば今日、日記を買って帰る時に黒いローブの女の人にぶつかった
フードを深く被っていて顔は見えなかったが、凄くかわいい声をしてた
結婚してくれないかな

今日の日記はここまでにしておこうと思う
結構書いたな、うん

6月2日 曇り

今日は午前中に部隊で訓練があった
召喚戦の訓練だったので、隊長に何度か褒められた
いつもこうだったらいいのにな

この間の僻地襲撃の訓練は酷かった
何度隊長に頭を叩かれたか分からない
あの人はすぐに手が出るので、最近利き腕と反対方向に立つようにしようとしてるんだが
ノーセスがいつもそこにいるので結局利き腕が飛んでくる
アイツ、、頭いいな

今、ヴィネル島行きの船の中で書いているんだが、揺れで気持ち悪くなってきた
ブリッツクリークの祭典でゲロ吐いたなんてなったら笑いものだな


ちょっと横になりたいので、日記はここまで

6月3日 雨

やっちまった
吐いちまったよ
ブリッツクリーク、人が多すぎて人酔いしてしまった
祭典も殆ど楽しめずそのまま宿で寝てたし

というか、今朝起きたら、周りの見る目が変わってた
きっと僕のアダナは”ゲロジス”とかになってるに違いない

ああ、最悪だ

けど、ここ数日体調が良くない
救護隊のミリシャさんに診察の度に会えるのは嬉しいのだが
仮病とかと思われてないか不安だ、心のオアシスだしな
結婚してくれないかな

まだ眩暈がするので、日記はここまで
明日は気晴らしに街にでも出てみよう

6月4日 晴れ

レティーシャ
いい名前だ

やばい、惚れたかも知れない
脳に直接聴こえるような澄んだ声
吸い込まれるような蒼い瞳
太陽のような金色の髪

運命なんて信じていないけど、まさかまた会えるなんて思わなかった
彼女と居ると体の重さも消える

次はいつ会えるだろう
二回ともルーンワールで会ったわけだし、また行けば会えるかな

話したいときは3回名前を呼んでくださいって言ってたけど
そんなんで会えるわけないしな
連絡先を教えたくなかっただけかな

あー、ダメだ 恥ずかしい日記になってる 今日はここまで
明日からまた訓練漬けだ、早く寝よう

6月5日 雨

今日はなんだか疲れた
部隊の訓練は、確かにいつも疲れるが、いつも以上だ

訓練自体はかつてない程上手くいったと思う
いつも、召喚以外では部隊の皆の足手まといだったのに、今日は凄くいい動きが出来た
ノーセスが驚き過ぎて、逆にミス連発してくらいだ

特に驚いたのは、アイスジャベリンでの凍結時間が倍近くに延びていたことだ
魔法を唱えるときに、凄く集中出来ていたのが自分でも分かったし、何より詠唱も早く唱えれるようになった

もしかすると、魔法が強力になると、精神的に疲れるのかもしれない
明日、少し救護隊へ寄って、ミリシャさんに相談してみよう、パワーポットとかで解決するのかも

でも、自分が成長するのっていうのはいいな
うん、「お荷物アイジス」の名は返上してしまおう

よし、今日はここまで、明日も頑張るぞ!

6月8日 晴れ

最後に日記を書いたのは、5日か
この三日間のことをゆっくり思い出しながら書いていこうと思う

6日
朝から最低の体調だったので
隊長に一報入れて、救護隊の厩舎へ行った
ミリシャさんに会えたのは嬉しかったが、世間話する余裕もなかった
そこからの記憶がない

あとから聞いた話だと
僕は半日眠ったあと、夜には居なくなっていたらしい

7日のこと、、と言うか昨日か
正直昨日のことで書くことはない
というか記憶が一切ない

ただ、ノーセスの奴が、僕の姿をルーンワールの街で見かけたと言っていた
僕が女の子と歩いていたので声をかけそびれたそうだ

誰だ?
かわいかったのかな?結婚の約束は出来たのだろうか
それだけが気がかりだ

ああ、気になることがもう一つだけ
机の上に、昨日の日付で走り書きが一枚
”キマイラブラッド”
僕の字だ…

8日
やっと今日のことが書ける
まあ、もう日が変わってるけど、また夜に書けばいいか

今朝目が覚めて、なんで自分が部屋に居るのか不思議で、まずミリシャさんに会いに行った。6日の事を聞くためだ
ミリシャさんは、僕の顔色が良いことを素直に喜んでくれていた
そのあとの訓練中に、ノーセスが昨日の街での出来事を聞いてきた

まさか自分が夢遊病のようになっていた…なんて信じることが出来なかったが、部屋に帰って自分の走り書きを見て、認めざるを得なくなった

そう、僕は無意識に昨日1日出歩いて、人に会っていた…
なんだこれ、おかしいだろ

誰に相談しても信じて貰えないような気がする
ミリシャさんに言ったらきっと引かれるだろうな

あの娘…
レティーシャなら何て言うかな
なぜか、以前より彼女の顔がはっきりと思い出せる

もう寝よう

6月9日 晴れ

ノーセスめ!
くっそおおおおお…信じられない!

今日、訓練後にノーセスとご飯を食べていたら、ミリシャさんがノーセスに話があると尋ねてきた
なにやら二人で話したいので席を外して欲しいって言われたし…

あの二人、いつの間に…
僕の春は一体いつ来るんだ

ああ、隊長から部隊員に通達があった
半月後を目安に、うちの隊が目標戦に参加することになったらしい
このままいくと、目標達成に関わる重要な戦争になりそうなので、隊長はかなり張り切っているようだ

今までの重要な目標戦は、大手の部隊だけで埋められていたが、なんでも今回は軍の上層部から直々に声がかかったらしい
足手まといにならないように、少しでも強くなっておこう

6月10日 晴れ

やばい、かなり幸せだ
なんと今日、救護隊にレティーシャが入隊してきた

訓練中に怪我をして救護隊にいく男共がヤケに多かったので不思議に思っていたら、なんのことはない…
”救護隊にカワイイ女の子が入隊した”という噂が広まっていたからだった
行ってみると、そこに彼女がいた
…全く男ってのはバカばっかりだ

かくいう僕も同類だったわけだが、僕の治療の番が回ってきたときに、場の空気が一変したのを覚えている
彼女は僕を覚えてくれていて、しかも僕らの再会をとても喜んでくれた…
いつ僕の背中にヘルファイヤやパニッシングストライクが飛んできてもおかしくない、そういう状況の出来上がりだ

その後の訓練には集中できず、隊長に怒られっぱなしだった
でも、隊長の小言中でさえ、彼女の言葉が頭でエンドレスリピートされていた

”…アイジス?アイジスだよね!ここの軍団に居たんだ…凄く嬉しいな”

もう死んでもいいかもしれない

6月11日 雨

僕はそろそろ死ぬのかもしれない
二日連続で、死んでもいいと思える事が起こるなんて…

今日は朝から雨が強くて、野外訓練は中止、自宅待機だった
僕は家でぼーっと昨日の事を思い出して…正確には”レティーシャの事”を考えながらベットに横になっていた

男ってのは馬鹿なもんで、好きな子の名前を口に出してみたりとかを意味もなくする生き物だ
いや、もしかすると一部の馬鹿な奴しかしないのかもしれない
まあ、僕はその一部に含まれる為、案の定ブツブツと彼女の名前を呟いていたわけだ

3~4回呼んだその瞬間にノックが聴こえたので、ノーセスが暇つぶしにダベリに来たのかと思い、寝巻きのままドアを開けた
ノーセス…お前いつのまに、そんなに綺麗になったんだ? 
なんてボケる余裕はなかった、レティーシャが笑顔でそこにいたからだ

僕が、最近何度か体調を崩していたというのをミリシャさんから聞いて、カウンセリングに来てくれたらしく、宿舎の場所もミリシャさんから聞いたそうだった

彼女をドアの前で10分程待たせたのは言うまでもない
突然来られても、女の子…ましてや好意を持った子に、はいどうぞって言えるような部屋であるわけが無いだろう
”気にしませんよ””いやそういうわけには”といったお約束トークを交わしたのは良い思い出

彼女は兵士をサポートする救護隊のプロフェッショナルになるべく、この軍隊に勉強に来ているそうで、とても真剣に僕の症状を聴いては、なにやらメモを取っていた
真剣な表情や、しかめっ面を見るのは初めてだったので、きっとガン見してたと思う
キモイな僕…

あらかた症状を話し終えたところで、彼女から薬を渡された
なんでも彼女の故郷に生えている薬草を乾燥させたものらしい
2日に1回煎じて飲むと良いそうで、5回分程貰った
どうしてこんなに親切してくれるのか、聞いてみたくなったが、変な期待をしていると思われたら嫌なので黙っていた

その後、彼女の故郷の話や僕が今度の目標戦に参加することになった話などをしていて、つい先ほど彼女が帰ったところだ

今日はかなり書いたな
なんか夢みたいだったので、忘れないうちに細かく書いておきたかったのかもしれない
うん、さっそく薬を飲んで寝よう

6月12日 曇り

疲れた
今日の訓練はハードだった

模擬戦を3回したのは初めてだ
もう腕が上がらない

ただ、ジャベリンの凍結時間の記録を更新した 8秒
これは部隊でもトップクラスだそうだ

ダメだ眠いもう寝る

6月13・14日 晴れ

遠征訓練中なので、終わってからまとめて書こう

6月15日 曇りのち雨

遠征訓練が終わった
疲れたーーーーーーーーーーーー!

かなりハードな訓練だった

サバイバル訓練が始まってすぐにモンスターに資材を奪われた人
高所からの降下訓練中に体を強打し、負傷した人
余りの過酷さに嘔吐した人、複数
疲労が溜まり過ぎて逆に眠れずに目が死んでいた人
訓練が嫌になったのか離島へ逃げ出す人
泣き出す人、薬に手を出す人…
雨の中でも強行される訓練の数々…

まさに地獄絵図だった
しかし、訓練が終わった今、一回りたくましくなった戦士達が居た

…いや、寝よう、とりあえず眠ろう

6月16日 晴れ

昨日も訓練 今日も訓練 明日も訓練

訓練漬けの毎日だけど、体調は好調
レティーシャに貰った薬が効いてるのかもだ

ただ、先日の遠征訓練から右目が痛い
ファントムウルフの毒にやられたのかもしれない
明日レティーシャに見てもらおう

同じく訓練後から、ジャベリンの凍結時間が10秒を越えるようになった…
隊長に訓練中のジャベリンの使用を控えるように注意を受けたので、あとは実戦と模擬戦で試せるくらいかな

今日はここまで

6月17日 晴れ

目が痛い

今日は朝から救護隊を尋ねたけど、レティーシャは居なかった
代わりにミリシャさんに診てもらったんだが、あまり良い状態ではないらしい
診察して一時ミリシャさんは怖い顔をして黙り込んでいたので、かなり不安だ

右目に眼帯をつけて貰った
明日に、もう一度症状を見るので風呂場でも外すのはダメと言われた

そういえば、ノーセスが診察中にずっと横に居たけど、ミリシャさんとはどうなっているんだろうか
さては僕の怪我を理由に会いに来てたんだな、、野郎!

明日はレティーシャに会えるかな

凄く眠いそして目が痛い…もう寝よう

6月18日 晴れ

目の痛みが消えたので、とても気分がいい

今日は夕方まで訓練をしたあと、右目を診て貰う為に救護隊を尋ねた
レティーシャが居たので目の事を話すと、いつもの笑顔で大丈夫だといってくれた

そのあとミリシャさんに眼帯を外して貰ったが、ミリシャさんは驚いていた
大分良くなっているけど、眼帯は4~5日は外さないように言われた
眼帯を外した時、ミリシャさんが一瞬固まったように見えたが、そんなに直りが早かったんだろうか

ミリシャさんに診て貰ったあと、席を外していたレティーシャと一緒に、ノーセスが診察室に入ってきた
訓練後、僕が救護隊に向かっているのを見て、ついてきたらしい
また俺を餌にミリシャさんに会いに来たのかと思ったが、ノーセスはミリシャさんと喋っている風は無かった
喧嘩でもしてるのかな…

帰りにオーク相手にジャベリンの凍結時間を計ってみた 12秒だった

今日はここまで

6月19日 雨

ノーセスが目を覚まさない

もう朝だから目を覚ましてもいいのに

何度呼びかけても
頬を叩いても
全然目を覚まさない

おかしいな

あいつはお節介焼きで
いつも一言余計で
お調子者で
女好きで
それで…
朝が早いってことくらいが、僕が尊敬していたところなのに

どうしてこんなことになったんだ

なんでミリシャさんは僕にナイフを向けたんだろう

…何故 僕じゃなくノーセスが血を流していたんだろう

目が覚めたらきっといつもどおりなんだ
そうに違いない

寝よう、起きたら訓練だ
きっと僕が起きる頃には、ノーセスはもういなくて
僕が訓練場に着いたら、いつもみたいに隊長と話してて
コッチを見て、隊長に耳打ちをするんだ
「あいつ昨日夜更かししてたみたいですよ」って
隊長はしかめっ面でこっちを睨んで
ノーセスは横で笑ってる…

  寝よう

6月20-21日 晴れ

僕は丸1日半寝ていたらしい
目が覚めたら横にレティーシャがいた

ノーセスの事を聞くと、にっこり笑って”大丈夫”といってくれた
何が大丈夫なのか分からなかったけど、安心してまた少し眠ってしまった

次に目が覚めると彼女はもういなかった
机の上に、ライトリジェネートの容器に緑色の液体が入ってるモノと、彼女の置手紙があった

"5日後から始まる目標戦に持っていく薬です、預かっておいて下さい"

彼女も行くのだろうか

ノーセスの事、ミリシャさんの事…
夢なのか現実なのかいまいち分からないし、確かめるのも怖い

でも、目標戦は待ってくれない 絶対に勝たないと…
眼帯も邪魔だし、明日、救護隊へ顔を出そう

6月22日 雨

今日は朝一番に救護隊へいった
ミリシャさんの姿は無く、レティーシャがいたので、ノーセスとミリシャさんの事、そして僕の事を尋ねてみた

彼女の話をまとめるとこうだ
・僕の眼帯を外そうとハサミを持ったミリシャさんのにノーセスが飛びこんだ
・軽い切り傷だったが、血が出たショックでノーセスは気を失っていた
・ミリシャさんは故郷の村が戦争に巻き込まれ、昨日から帰っていていない
・ノーセスは1日休んで元気になっている

彼女の話を聴いているうちに、僕は泣いていた
きっと人間は本当に安心すると涙が出るんだろう

その後の訓練で、ノーセスと顔を合わせたが、目標戦まで数日という状態の模擬戦だったので話をするどころじゃなかった
夢の中では、床に血溜りが出来るくらい血を流していたノーセス…
本当に夢で良かった
ミリシャさんの大切にしていた指輪が、診察室に置きっぱなしだったので、ミリシャさんもきっとすぐに戻ってくるとだろう

模擬戦でのジャベリン凍結時間 18秒

6月23日 雨

右目が銀色になった
大丈夫かこれ…

今日も救護隊に顔を出して、レティーシャと話してきた
もう僕は常連だな
薬かレティーシャ狙いだと周りに思われているのは間違いない

目標戦も目前なので、眼帯を外したいとお願いした
眼帯を外すと、彼女は凄く嬉しそうな顔をして、綺麗な色だねっていったわけだが、どう見ても左右の色が違うだろ

心配になり視力を測って貰ったが、右目のほうが良かった…

彼女の機嫌がやけに良かったので、それ以上は言わなかったけど、やっぱ気になる、俺の右目の緑色はどこいったんだ

緑色といえば、あの緑色の薬を目標戦に持ってくるように彼女にお願いされた
勝利を左右するくらい大切な物だと、笑いながら言っていたけど、これってキマイラブラッドじゃないのかな、、と思った
キマイラブレッドなら持っているが、見比べると色が若干違う
例の薬のほうが澄んでいて、光にかざすとキラキラ光って綺麗だ

ちょっと気になったことがある
ノーセスとレティーシャが話しているのをはじめて見たんだが、なんかノーセスの様子がおかしかった
基本いつも笑っている奴なんだが、真面目…というか無表情で"はい"とか"いいえ"で話していた
彼女のこと嫌いなのかな

どーでもいいけど右目治って欲しいな
鏡を見ていても自分じゃないようだ

6月24日 曇り

明日、目標戦に向けて出発するので
ゆっくり日記を書けるのは今週最後かな

今日はレティーシャの部屋へ遊びに行った
彼女が誘ってくれたってのが大事なトコだよね

彼女の部屋は難しい本がいっぱいあって
本棚が部屋の1/3を占めているという、結構予想外な感じだった
きっと、勉強熱心なんだろうな

目標戦をベストな体調で乗り切れるように、とオリジナルの薬を煎じてくれた
とても甘い香りのする薬だった
なんでも彼女の故郷では、お祭り前に男衆が飲む、少しアルコールを含んだ栄養ドリンクのようなものらしい

お酒を薦められたようなもんだろうこれ、、とか思って一人ドキドキしていたのは内緒
まあ何もなかったけどね

彼女が薬を煎じている間に、ふと手に取った本が気になった
"キマイラ未完成の謎"というタイトルだった気がした

書いていることが難しかったので、流し読んでいたら、しおりの挟んでいるページがあったんだけど
"完全なるキマイラを召喚するには"という仮説が書かれていた

・現存のキマイラブレッドの5倍の純度の物を用い召喚する
・キマイラ召喚後に自己修復能力を持つ生物を合成する
・自己修復能力を持つ生物が召喚する
・常人の2~3倍の魔力を持つ者が召喚する
・etc

どれもこれも、夢物語のような仮説だったが、その中の"5倍の純度"というのが気になった

まさかとは思うけど、あの薬が"それ"ではないかと、その時僕は思った、、なんでかそう思った
不安になったので、彼女に聴いてみた
あの薬は、誰の為のものなのか、どういう薬なのか
彼女はただ、にっこり笑って、"いくらアイジスだからって、個人情報は教えないよっ"と言った

絶対に勝たないといけない、そんな気がする
ただ勝つだけでは駄目だ、圧勝しないといけない

ただでさえ、キマイラの召喚は精神的な後遺症を残す
僕も一度召喚したけど、あのむき出しの筋肉に風が当たり続ける痛みは二度と味わいたくない
ファイナルバーストを放った知り合いの中には、廃人のようになってしまった者もいる

寝よう…目標戦にそなえて

6月25日 曇り

今、エスセティア大陸へと渡る船の中で日記を書いている
さっきまで甲板でレティーシャと話していた

彼女の故郷の村、彼女の目標戦に賭ける思い、僕への気持ち
色々話してくれた

目標戦のデスパイア山麓、その南外れに彼女の生まれた村はある
ネツァワル軍の目標はキンカッシュ古戦場跡だという情報を聴いているので、もし僕らが目標戦に敗れれば、そのまま蹂躙されるだろう
家族へ、ストリクタ大陸への避難を再三勧めたそうだが、聞き入れて貰えなかったらしい

そう、彼女は負けるわけにはいかない

絶対負けない、少しは君の役に立ちたい
…そういった僕に、彼女はいつもとは違う、泣きそうな笑顔でこういったんだ

"アイジスには十分助けて貰ったよ"

なにもしていない、まだなにも…
出会ってから、看病して貰ってばかり…

いつだったか、僕は彼女に"1ヶ月だけ命を与えよう"と言った
覚えていない、僕がそんな偉そうな口を彼女にきけるわけが無い
きっと夢の話だろう、夢は全てが逆転すると聴いたことがある

そう、僕が命を貰ったんだ…捧げてやる

絶対に負けない

6月26日 曇り

足が痛い
1日の行軍でキンカッシュ古戦場跡までたどり着いたはいいが、軍の疲労は既にクライマックスだ
夜の配給物資も喉に通らずに、眠った仲間は多い

そんな中、ノーセスの奴は汗の一つもかいていなかった
アイツ化け物か?

まあ、そういう僕もメシをさくっと平らげて日記を書いている
地獄の訓練の賜物かな

明日1日で拠点を築き、明後日には会戦だ

そういえば、救護隊も人手が足りないらしく、ミリシャさんが明日ここへ来るらしい
あの夜の事もあるし、ノーセスと一緒に会いに行こう

行軍でかなり走って、荷物がガシャンガシャンいっていたが例の薬は無事だった
一緒に持ってきたキマイラブレッドの瓶は割れてしまったのに…
いっそ割れてしまえばいい、そう思う自分がいる

寝よう、明日もキツイぞ

6月27日 晴れ

なにがどうなっているのか分からなくなった

今日は、拠点の設営作業の合間にノーセスを誘ってミリシャさんに会いにいった
ミリシャさんはあの夜、ノーセスが刺された時のことを話してくれた

あのナイフは僕を狙って振り下ろされたということ
ノーセスが僕を庇って刺されたこと
とても助からない量の出血だったこと

なぜ僕を刺そうとしたのかを聞くと、"わからない"と答えた
ただ、そのあとレティーシャが診察室にやってきたところまでは覚えているらしかった

僕の見た夢でノーセスは重症だった
あれは夢ではなかったのか

当のノーセスが何も喋らないので、どうしたのか尋ねたが、返事は無かった
あいつは最近口数が少ない

ミリシャさんは"その目が治るまでキマイラの召喚は絶対にやめなさい"そう呟いてその場を去っていった

明日は目標戦の開始だ

レティーシャが嘘をついているのか、ミリシャさんが嘘をついているのか
どっちなのかは分からない
ただ、戦争が始まれば僕は武器を持ち、戦場を駆けるしかない

6月28日 晴れ

これでいい…これで良かった

目標戦初日
自軍劣勢

自軍の編成は決して悪くない、名だたる部隊がそろっている…
しかし、ネツァワルの士気は高く、終始前線は押され続けている

各部隊の隊長が集まる作戦会議から帰ってきた隊長から、明日の作戦の概要が周知された

"召喚部隊を中心とした前線押し上げと、特殊召喚の使用"

特殊召喚とはキマイラのことだ

目標戦におけるキマイラの召喚は、他召喚とは違い、志願制ではない
全兵卒、身分階級問わず、気力・魔力・体力・体調を検査して最も適したもの2名が選ばれる

そう、偶然だと思うが僕は運がいい

僕とノーセスは、軍団長直々にキマイラブレッドを手渡され、明日の作戦の説明を受けた

ミリシャさんの言っていた言葉は気になるけど…
明日、上手くいけば日記を書ける状態ではないだろう
そうなればいいな

6月29日 雨

ノーセスが死んだ

アイツの召喚したキマイラは銀色の毛を纏い、筋組織がむき出しになっている部分は僅かで、とても綺麗だった

ファイナルバーストは不発したときいた
確かに、敵拠点からアイツの咆哮は聴こえたのに…

どんなに待っても帰ってこなかった、、

キマイラに拠点まで到達されたネツァワル軍は警戒を強め、我が軍の拠点へナイトを送りこんてきた
この状態ではキマイラの召喚は難しいとされ、僕は待機している

さっきレティーシャが来て、例の緑色の薬を渡すように言ってきたが、僕は渡すフリをして地面に落とした
彼女は泣いていた

ごめん

ごめんなレティーシャ

でも、僕は全てを知ってしまったんだ


この日記帳は今月から書き始めたものだ
29日しか書いていないはずの日記帳の最後のページから数枚に、僕の文字で書かれていたもの
もう一人の僕
あんな奴の思い通りになんかさせない

昨日寝る前に試してみたんだ
僕のジャベリンでオークが凍っていた時間は24秒

この戦争は負けないよレティーシャ

だから、いつかまた会えたら教えて欲しいんだ
僕のキマイラはノーセスに負けないくらい綺麗だったかどうかを

そして覚えていて欲しい


僕は、君のことが大好きだよ

6月30日 晴れ

酷い目に合わされたものだ
このアイジスという奴は、頭の中にチーズでも入ってるんじゃないのか

目を覚ましたらキマイラの姿で戦場とか勘弁して欲しい
おそらくは、戦争に勝って安心した拍子に気を失ったかな

日記を読んでなりゆきは分かったが、コイツ死ぬ気だったようだ

俺の魔力があれば完全なキマイラを召喚出来ると気づいたんだろうが…いい迷惑だ
どうせ、ファイナルバーストを決めてあのメス犬にカッコイイところでも見せようとしたんだろう
死んだら終わりだろうに

まあ実際は敵拠点につくまでに、全ての敵を凍らせ尽くしたんだろう
キマイラ状態での凍結攻撃だ、多分3日は溶けないな

しかし助かった
ファイナルバーストとかされていたら、また転生待ちだぞほんと…

…そうか、あのメス犬はキマイラになれなかったのか
せっかく最高傑作を渡してやったのに、アイジスって男はホントにウザイな
俺の入れ物じゃなかったら、まっさきに実験材料にしているとこだ

まあ、文句ばかり言っても仕方ない
上手くやっていかないと、また自殺まがいの事をされたら困るしな

しかし、この日記というのは中々楽しいものだな


そうだ
日記でコイツと話してみるのも一興だな


おいアイジス
俺と交換日記でもしないかい?

まあ仲良くやっていこうぜ

ああ、あとあのレティーシャとかいうメス犬のことなんだが
あれは俺のお手つきだ…

じゃあまた、明日から日記で…

【おまけ(バッドエンド)】
6月30日 快晴

僕…間違ってナイトでちゃった







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